もっと“自分のため”に働こう:Re:Work !(3/3 ページ)
人生は、親から命を授かった時点で自分のもの。そして、たった1つ(一度)しかありません。もちろん親への感謝を忘れてはいけませんが、もっと自分のために生きて良いのではないでしょうか。
「自分のため」が「家族のため」につながる
私は既に結婚して長男がおり、次男がお腹にいるときに独立しました。よく周囲からは「思い切ったな」と言われますが、むしろ私はあのまま会社にいた方がマイナス面は多かったと思っています。
会社員のこと、衝撃的なことがありました。長男が少し話をできるようになったとき、リビングに座っていると、台所で嫁と長男が何やら会話しています。そこで興味を持った私は、こう言いました。
「パパとも、何かお話しよう」
しかしその直後、大きなショックを受けることになります。何と私には、長男の言葉が一切分からないのです。台所から聞いている嫁には、理解できているのに。これは、大きな問題だと思いました。
もちろん独立の理由はそれだけではありません。しかし、もっと家族との時間を持ちたいと思ったのは、一番の思いです。多くの時間を共有し、何かあればすぐに対応できる。次男が生まれたときも、すぐに私が病院まで車で連れていけたので、安心して出産を迎えられました。当時保育園に入っていなかった長男を預けられる人も周囲にはいませんでしたので、出産後しばらくは私が長男と2人で暮らしていましたが、これも会社員では難しかったでしょう。
決断したのは私ですし、家族との時間を持ちたいと思ったのも私です。むしろ嫁からすれば、独立なんて言葉にこそしないながらも、反対だったのかもしれません。しかし私は“自分のため”に考えた道を進みました。未熟者ではありますが、私としては幸せな家庭なのではないかと思っています。
人生というものは、親から命を授かった時点で自分のもの。そして、たった1つ(一度)しかありません。もちろん親への感謝を忘れてはいけませんが、もっと自分のために生きて良いのではないでしょうか。
「誰か・何か」のために働くのではなく、自分のために働く。そして自分自身の幸せが、結局は周囲への幸せにもつながっていくのです。もっと肩の力を抜いて、仕事も楽しんで取り組んで頂けたらと思います。
著者紹介:三河賢文(みかわ・まさふみ)
1983年岩手県生まれ、宮城県育ち。人材コンサルティング会社、Web関連会社での勤務を経て、2010年6月にナレッジ・リンクスとして独立。「時間の自由」を第一としたワークスタイルを実践中。多くのSOHOやフリーランスワーカーとパートナー関係を持ち、業務機会の提供を行っている。プライベートでは2人の子どもを持ち、マラソンやトライアスロンにも挑戦。ITやビジネス全般を中心とした執筆活動も行う。
- Twitter:Masafumi_m
- ブログ:葛飾から自由を届ける!起業家の挑戦記
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