KDDIは、トランシーバーのように使える「プッシュ・ツー・トーク」(用語参照)サービス「Hello Messenger」に対応した新機種3モデルを発表した。ラインアップは三洋電機製の「W33SA」(9月27日の記事参照)、東芝製の「W32T」、京セラ製の「A5515K」。なお、いずれの機種も、au ICカードには未対応となる。
プッシュ・ツー・トークサービスは、ドコモが冬モデルの「902i」シリーズに導入することを発表済み(10月21日の記事参照)。ただ、ドコモがどちらかといえば音声通話サービスの延長線上に位置付けているのに対し、KDDIはインスタントメッセンジャーの延長線上のサービスとしてアピールするようだ。
「Hello Messenger」は、最大5人のユーザーが同時にテキストや音声、写真送付によるコミュニケーションを行えるサービス。相手の呼び出しは携帯電話のアドレス帳から電話をかけるのと同じ操作で行え、チャット感覚でのコミュニケーションが可能とうたう。
Hello Messengerに関するディレクションを担当するのはグラフィックデザイナーの山下浩平氏。ユーザーは同氏がデザインした12種のキャラクターで自分を表現できるほか、同氏が構築した独特の世界観の中でコミュニケーションを楽しめる。
サービスの開始は11月下旬を予定。月額利用料は無料で、通話は1.05円/2秒の料金がかかり、写真やテキスト送信のパケット料金は1パケットあたり0.21円(WINの場合。1Xは0.2835円/1パケット)となる。ダブル定額ライトやダブル定額の契約者はパケット通信無料で利用可能だ。
なお、サービス開始時から2006年4月30日までをキャンペーン期間とし、音声通話を1.05円/20秒で提供する。
KDDIは2006年4月1日に開始予定のワンセグ(9月27日の記事参照)向けの新サービス「EZテレビ ワンセグ」も発表した。
ワンセグ対応チューナーを内蔵するW33SAでは、電子番組表からの番組検索機能や「聴かせて検索」との連携などの「EZテレビ」で提供中のサービスに加え、テレビ番組で紹介されたスポットへの「EZナビウォーク」による案内機能や、プッシュ配信のコンテンツサービス「EZチャンネル」との連携機能を利用できる。ほかにもW33SAでは、電子番組表から見たい番組を予約すると、番組開始前にテレビ機能が自動で起動する「視聴予約機能」も利用可能だ。
サービスの提供は2006年4月1日を予定しており、基本機能の利用料金は無料。好みの番組や出演者を登録すると、キーワードに合った番組がメール配信される「デラックスメニュー」が月額210円、デラックスメニューのサービスに遠隔録画機能を付加したプレミアムメニューが月額315円。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PRアクセスランキング