NTTドコモが発表した「プッシュトーク」は、久々に新しさを感じさせるサービスだった。PTT(プッシュ・ツー・トーク:用語参照)の技術を利用しており、「ボタンを押しながら話す」という、トランシーバーのような通話スタイルを採用。その使い勝手は、これまでの携帯電話とはかなり異なる。
ドコモの狙いや料金体系(10月19日の記事参照)、ドコモが思い描く利用シーン(10月19日の記事参照)などはそれぞれ別記事を参照してもらうとして、本稿では「携帯をどう操作して、どう話すのか」を紹介しよう。
プッシュトークは、基本的に端末側面に用意された専用ボタンからメニューを起動して利用する。このプッシュトーク専用ボタンは、端末によって右側面に配置されていたり、左側面に配置されていたりする。
ユーザーはここでメンバー一覧を開き、通話相手を選んで発信する。名前欄のチェックボックスにチェックを入れ、左下ソフトキーを押せば発信だ。プッシュトークの特徴として、4人まで同時に発話できる。
相手が着信を取ると、画面上のステータス表示が「参加」に変化する。参加するユーザーが一人でもいれば、プッシュトークで話しかけることが可能。ユーザーは側面のプッシュトークボタンを押すことで、発言権を獲得できる。もちろん、相手が先に発言権をとってしまったら自分はしゃべれない。誰が発言権を持っているかは、液晶画面から確認できる。ちなみに、話す間はずっとプッシュトークボタンを押し続ける必要があり、いったん離すと発言権が開放される。
発言権を一回取るごとに、5.25円課金されるので注意が必要だ。ボタンを押して一言「あ」といってボタンを離しても5.25円、制限いっぱいの30秒話し続けても5.25円となる。ちなみにプッシュトークを着信して「参加」しているだけでは課金されない。
参加者は、着信側はいつでもプッシュトークを切って「不参加」のステータスに戻ることが可能。ただし最初の発信ユーザーがプッシュトークを切ると、全員の通話が切れてしまう。また誰もしゃべらない(発言権を取らない)まま30秒たつと、プッシュトークの接続が切れる。そういう意味では音声定額といっても、つなぎっ放しにして音声を実況中継する……という使い方はできない。
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