大塚製薬とアキュセラ、共同開発・共同販売契約の終了を発表 アキュセラはストップ安気配

» 2016年06月14日 12時03分 公開
[ITmedia]

 大塚製薬と米創薬ベンチャーのアキュセラは6月14日、新薬「エミクススタト塩酸塩」「OPA-6566」の共同開発・共同販売契約を終了することを発表した。この発表を受け、14日午前の株式市場ではアキュセラ(東証マザーズ)の株価はストップ安(値幅制限の下限)水準となっている。

大塚製薬、アキュセラとの共同開発・共同販売契約の終了を発表(出典:大塚製薬Webサイト)

 大塚製薬は、2008年にアキュセラとドライ型加齢黄斑変性の治療薬候補エミクススタト塩酸塩の共同開発・共同販売契約を締結していた。しかしアキュセラが5月26日に発表した同薬の臨床試験結果が「主要評価項目を達成することができなかった」ため、所定期間の経過をもって共同開発を終了することを決定した。

 また、緑内障の治療薬候補として臨床試験が進められているOPA-6566に関しても2010年9月から契約を締結していたが、同様に契約を終了することをアキュセラに通知している。

 アキュセラは大塚製薬からの通知を受け、「招集通知を含めた書類の修正等が必要となった」として、8月2日に予定していた定期株主総会の開催延期を発表。同会で申請する予定だった三角合併による日本法人の持株会社化の日程も調整することとなった。

 アキュセラは5月25日以降、6日連続のストップ安を記録。その後は株価が激しく変動し、6月10日にはストップ高にもなっていた。今回の発表により、14日午前の株式市場は前日終値1653円からの売気配でスタート。買い9万株に対して売りが227万株と集中し、取引は成立していない。

アキュセラに売りが集中(出典:Yahoo!ファイナンス)

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.