今季における阪神の詰めの甘さと弱さを大きく象徴するようなゲーム展開によって結果的に地元Vの夢を絶たれたカープファンとしては、相当なイライラが募ったようだ。
「なぜ、あの大事な場面で防御率も4点台と明らかに力の衰えが顕著になっていた藤川を投げさせたのか」「あの場面においては若手右腕の松田遼馬(防御率0点台)や同じく助っ人右腕の(コーディ・)サターホワイト(防御率1点台)を起用したほうが、よほどいい仕事をしたはずだ」
このようにネット上では打たれた藤川だけでなく、かつての虎守護神を緊迫した場面でマウンドへ送り出した一塁側ベンチの采配にも数多く疑問の声が向けられていた。いや、これはカープファンだけでなくタイガースファンの悲痛の叫びでもあったと言えるのかもしれない。
それが証拠に阪神タイガース寄りのスポーツ新聞として有名なデイリースポーツ紙までもがネット上で「阪神ファンが全面謝罪、広島ファンに『ごめんね』『阪神弱すぎて』…本拠地優勝消す」と題し、本拠地・広島での優勝を潰したことで阪神ファンがTwitter上で広島ファンに謝罪する投稿であふれかえった様子を同日のWeb版に掲載し、大きな反響を呼んでいた。多くの虎党も巨人に“KY負け”してしまうほどに弱い阪神に落胆し切っているのが、現状なのだ。
何せ、この8日に広島の地元優勝を消し去った巨人戦黒星によって阪神は甲子園で対G9連敗。本拠地で宿敵・巨人になんと今年1つも勝てていないという不名誉な記録を作っているとあれば、血気盛んなタイガースファンがダンマリを決め込んでいられるとは確かに思えない。
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