インタビュー
» 2018年10月12日 08時23分 公開

rimOnO・伊藤慎介社長が語る:「情熱は大事、ただしそれだけではうまくいかない」 元官僚のベンチャー社長が持つ覚悟 (4/4)

[伏見学,ITmedia]
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 3つ目は、国から民間に飛び出したことで、改めて国を動かすのは一筋縄ではいかないと痛感したことである。

 その解決策として、伊藤氏は組織のリシャッフルを挙げる。「行政の人たちが民間に出て行ったり、その逆もあったりと、キャリアをぐるぐる回さないと、新しいトライアルができるようにはなりません」と指摘する。

 伊藤氏は続ける。「今の日本は新しいことにチャレンジしにくい社会システムになっているのです」。

 変えるにはどうすればいいのだろうか。伊藤氏は、挑戦して失敗しても、ある程度は復活できる仕組みを作るべきだという。

 「崖から飛び降りる気持ちで挑戦することは大前提だけど、一度飛び降りてもまた崖の上に戻って来ることができればいいですよね。チャレンジできるという選択肢が人々の中に持てれば、今いる会社や組織などを飛び出してみようという人も増えるでしょう。そして、そうしたさまざまな経験をした人が増えれば増えるほど、新しい事業や業界を変えるためのエンジンが生まれてくるはず。既に海外にはそうした仕組みがあるわけです」

 伊藤氏は、海外は野生動物で、日本は保護動物の世界と表現する。いくら日本の中で保護されていても、どこかで野生動物が入ってきたら闘わざるを得ない。そうなる前に日本の社会システムを変えていかないと、若い人たちも希望が持てないのではないかという。

 理想の社会システムを追い求めて、伊藤氏の挑戦はまだまだ続いていく。これは自分自身のためだけではなく、多くの日本人がこうありたいと思う方向性を示す取り組みでもある。人々が生き生きと働き、幸せに暮らせる世の中を――。

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