2019年、これまで誰も見たことがない「プラネタリウム」が登場しそうである。たくさんの星を映し出すのではなく、ものすごくキレイに見えるわけでもない。巨大なスペースに映し出すことができるのだ。
既存の施設を見ると、「大型」と呼ばれるモノで直径20メートルほど。世界最大のモノで直径35メートルだが、新しくできる投影機は500メートルほどの巨大ドームに対応する。
その名は「GIGANIUM(ギガニウム)」。プラネタリウムの投影機などを開発している「大平技研」(横浜市)という会社が実証実験を行っていて、メットライフドーム(埼玉西武ライオンズ本拠地)の天井に数千個の星を映し出すことに成功した。
「直径500メートルの空間に映し出すなんて想像できない。どんなところだよ」と思われたかもしれないが、メットライフドームの屋根の直径は223メートルなので、その2.2倍ほどのところで満天の星空を楽しむことができるのだ。
投影機を開発している大平技研は、さまざまなところで星を映し出している。写真は東京都現代美術館にて
それにしても規格外である。既存のプラネタリウムでも十分星を観察できるのに、なぜこのような投影機をつくろうと思ったのか。2倍、3倍といった話ではない。「500÷35」として、一気に14倍以上である。
もうひとつ、気になることがある。直径500メートルのところに映し出すことができる投影機は、どのような仕組みでできているのか。同社の大平貴之社長に話を聞いた。聞き手は、ITmedia ビジネスオンラインの土肥義則。
GIGANIUM投影可能ドーム直径と主要建造物との比較図
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