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» 2019年04月23日 17時00分 公開

靴擦れなんてない方がいい:「就活の靴はスニーカーもOK」 ばんそうこう売上減のリスクを負っても、ジョンソン・エンド・ジョンソンが“スニ活”を推進する理由 (3/3)

[村田朱梨,ITmedia]
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2次選考では3割がスニーカーを着用

 話題沸騰のスニ活だが、企業側の動きはどこまで進んでいるのだろうか。

photo 葛城さん

 ジョンソン・エンド・ジョンソンの現状について人事担当者の葛城耕さん(タレント アクイジション ジャパン リクルーター)は「社員側もスニーカーを取り入れるようになりました」と話す。面接担当者向けのスニ活ガイダンスを行っていることもあり、スニーカーを履く面接官も増加。企画開始時は革靴を履く人がほとんどだった人事部も、今はスニーカー着用者の方が多いという。

 選考に参加する学生にも、スニ活賛同者が増えてきた。2次選考では3割近くの学生がスニーカーを着用していたという。「Webセミナーなどでもスニ活の告知はしていたが、実際に面接に履いてくるのは勇気の要ることだったと思う。実践してくれる学生がいてうれしい」と葛城さんは笑顔を見せる。スニ活は今年限りのキャンペーンではなく、来年度以降も継続的に実施する計画だ。

 また「他の企業でもスニ活をやってほしい!」という就活生の声をもとに、他社にも引き続き参加を呼び掛けていくという。「近日中に企業が『うちもスニ活OKです!』と宣言するためのフォーマットも用意する予定です。気軽に賛同してもらえたら」(浦崎さん)

photo 企業の人事部にもスニ活を呼び掛ける

売り上げよりも大事なのは、ブランドへの信頼

 しかし、スニ活を通じて「靴擦れに悩まされない就活」が当たり前になれば、ばんそうこうは売れなくなってしまうのではないだろうか。浦崎さんは「売り上げが減るリスクはもちろんあります」と認めた上で、「中長期で見るとブランドへの愛情や信頼度を高められるという大きなメリットがある」と話す。

 すでにスニ活を知った学生から「スニ活のおかげで助かりました」「次にケガをした時は絶対バンドエイドを使います!」といった声が届いているという。「20代はあまりばんそうこうを使いませんが、年を取れば取るほどケガをする機会は増える。その時に、昔自分を応援してくれたブランドがあったな、とバンドエイドを思い出してもらえたら」(浦崎さん)

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