インタビュー
» 2019年05月10日 11時18分 公開

いかにしてトップに上り詰めたのか:シングルマザーだった私が“ニューヨークの朝食の女王”になるまで――「サラベス」創業者に聞く (4/4)

[武田信晃,ITmedia]
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「これからも働いていくわ」

 自身の成功については運命ではなく「意志」がもたらしたものだと語る。「自分が好きな物を作ることができたら、客は心から喜ぶことを私は知っています」と説く。裏を返せば自分が気に入らない商品は売らないという意味でもある。

 「先週、私は忙しくて非常に疲れていました。疲れきっていて、私は商品を作るのを止め、夜の担当者に料理の続きをお願いしたんです。確かにその人は私が作ろうとしていたものについては経験不足なところがあったのですが、でき上がった商品の形が通常と異なっていました。だから販売はしませんでした」  

 疲れたことを理由に仕事を他人に任せたこと自体がこれまで約40年間のビジネス人生において初めてのことだったそうだが、「客に提供するものは常に完璧でないといけない」という妥協しない姿勢をそこに垣間見ることができる。

 実はサラベスさんは当初、日本でのビジネス展開に乗り気ではなかったという。ウィリアムさんと、日本でサラベスを運営しているWDI Japanが、粘り強く彼女を説得したことが現在の出店につながっている。日本への飛行機に乗る時でさえ「14時間のフライトが……」とぼやいていたそうだが、日本に着いた途端に、日本を好きになったという。

 特に「日本人」の温厚で優しい人柄にほれたそうだ。「日本に進出したことは、結果的にビジネスにおいて最高の判断の1つでした」と語り、現在は無類の親日家である。

 今後は「クッキーのビジネスを軌道にのせ、米国と日本に支店を増やしていきたいです」と話す。「今、仕事を辞めたら、家で何をしていいのか分からないから、これからも働いていくわ」と笑ったが、彼女のたたずまいを見ると、もし後継者を見つけたとしても、まだまだ第一線で走り続けるような気がした。

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photo (WDI JAPAN提供)
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