土肥: ミセデモの運営は始まったばかりですが、今後どのような展開を考えていますか?
湯本: A駅に設置して、売り上げはどうか。イマイチであれば、簡単に違う駅でも販売できるんですよね。B駅で販売して、売り上げが好調であれば、どういった考え方ができるのか。B駅周辺に住んでいる人との相性の良さが考えられるので、B駅の近辺にリアル店舗を構えてみてもいいかもしれません。
土肥: 実証実験やポップアップショップとしても使えるわけですね。
湯本: 既存の自販機の場合、「値引きをしたいなあ」と思ってもすぐに変更することはできません。ただ、このEC店舗を使えば、簡単にできます。「A駅では夕方5時から」「B駅では朝8時から」といった感じで、さまざまなことを試すことができるんですよね。
このほかにも、いろいろなことができると思うんです。クーポンを発行して店への誘導につなげたり、閉店後でも商品を展示したり、お客さんの顔や表情を分析してどの商品がよく見られているのかを分析したり。
いろいろなことができると思うのですが、ワンコインで商品を販売できる仕組みを導入しようと思っているんです。月500円で、1商品を出品できるといった仕組みをできればなあと。京成上野駅で見ていただいたのは『キン肉マン』に関係する商品ばかりでしたが、画面にさまざまな商品が並ぶといった感じですね。
土肥: あれもできてこれもできてといった形で、さまざまな構想を語っていただきましたが、懸念がひとつ。決済はQRコードを導入していますが、そこがネックにならないでしょうか。ICT総研が18年12月に行った調査によると、QRコード決済を利用したことがある人は、4.1%しかいません。この数字を高く見ればいいのか、低く見ればいいのか、判断が分かれるところですが、ミセデモを使ってもらうにはこの数字がもっともっと高くならなくてはいけませんよね。
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