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» 2019年09月04日 08時00分 公開

LOVOTを生んだGROOVE Xの“中の人”に聞く――イノベーションを起こす組織の法則とは(5/5 ページ)

[宮本恵理子,ITmedia]
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「捨てがたいアイデア」が拮抗した時の判断軸は

――ここで会場からの質問に答えます。「アイデアを出し合った結果、どちらも捨てがたい案が拮抗した場合はどう判断するのか?」。いかがでしょうか。

杉田 皆の強い思いがぶつかって、「どちらも正解に思える」という時には、「両方やってみる」という手法を取っています。短期でどちらもトライしてみて、観察します。それでも甲乙つけ難い時には、少し条件を変えてさらに検証します。

 さらに言うと、そのテストの結果で一度判断したとしても、「短期ではA案がベターだったけれど、実際にやってみるとやっぱりB案が良さそうだ」という話が浮上したら、迷わずB案に切り替えます。もちろん、全てを試すにはリソースの限界もありますから、「これだけのコストはかかります」という試算を事前に机上に出すのは僕の仕事です。

 AかBか決める基準に関しては、たとえ合理的ではなくても、会社や個人の強い意思に基づいて決定することもあります。「いったん進めてみよう」という意思決定はわりと頻繁に起こっています。

Photo GROOVE Xの畑中氏(画面=左)と杉田氏(画面=右)

梅澤 意思決定の場では、合議制でお互いに納得できることを重視しているように感じます。外から見ると、GROOVE Xさんは林要さんの超トップダウンの会社のように思われがちですが、実際はむしろ逆で、現場からの意見がとてもフラットに上がってくる。それに対し、“正解を決めるものさし”はないので、「これは確からしいだろうか?」という軸でさまざまな立場から議論して、賛同者が多いアイデアを進めていく。そんなパターンが多いと私は見ています。

Photo

GROOVE Xの人材採用基準は?

――「採用する時に重視していることは?」という質問も寄せられました。

畑中 カルチャーフィットとスキルの両面を見ながら面接していますが、僕自身が意識しているのは「過去の経験に頼り切るのでなく、今、目の前にある課題をどう分解し、解決法を組み立てようとするのか」という姿勢です。

 例えば、「LOVOTという製品のリペアという領域で収益を得るには、どういう仕組みを作るといいと思いますか?」と投げかけてみる。正解はどこにもありませんが、一緒にディスカッションできる人なら、今日からでも一緒に働けると思っています。

杉田 僕も入社する時は畑中の面接を受けたんですが、同じようにその時に直面している課題の解決法について「杉田さんだったらどうしますか?」とストレートに問われました。1回目はその場でディスカッションして、次に呼ばれた時は具体的な提案書も1枚作っていった記憶があります。その時から、「ユニークな会社だなぁ」とワクワクしていました。

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