7月22日から9月6日まで「テレワーク・デイズ」が開催中だ。内閣府や総務省をはじめとした各省庁、東京都、各団体が連携し、2017年から始まったこの取り組みは、働き方改革の意識の高まりとともに、毎年その規模を拡大している。本年は過去最大規模の3000団体、延べ60万人の参加が見込まれている。
自宅やシェアオフィスなど、オフィス以外で働くことを一般にテレワークと呼ぶ。筆者は、まだテレワークやリモートワーク(以下「テレワーク」)という言葉が日本では珍しかった2010年ごろから、オフィスの外で仕事をするという働き方を積極的に取り入れてきた。妻がテレワークが難しい職場に勤めているため、子供の体調不良などの際の対応は、比較的自由がきく私の役割だ。
子供の送り迎えや家事の対応などを考えると、テレワークができなければ私か妻のどちらかが仕事の時間をセーブしなければいけない。仕事と家庭を両立するためには、テレワークは非常に有効であると感じている。筆者に限らず、ライフスタイルや働き方の多様化で、従業員の立場では、柔軟な働き方に対するニーズが高まっている。
一方、多くの企業では職場への通勤が通常の働き方で、テレワークは特別な働き方という意識がまだ根強い。いったんは導入したものの、社内のコミュニケーションがうまくいかなくなり、テレワークを中止した企業もある。
筆者が経営する会社でも数名のスタッフが働いているが、全員がリモートワークであり、弊社のオフィスには筆者1人しかいない。コミュニケーションの9割はチャットで、あとはオンラインミーティングやタスク共有ツールを使ってやり取りをしている。
社員同士が離れた場所で仕事をするテレワークでは、メールよりも簡潔にやり取りできるチャットがコミュニケーションの中心になることが多い。本稿ではテレワーク導入時のコミュニケーションのコツについて、筆者の経験も踏まえて考えてみたい。
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