アメリカの人材開発に関する専門機関の調査による、「失敗する管理職の要因」のトップ5は次の通りです。
1.細かいことに過度に焦点を当てる
2.批判に対して否定的な反応をする
3.短絡的な結論を出す
4.部下に対して無駄な細部まで管理する
5.他人の意見に容易に左右される
この内容は、私もGEの新任マネジャー研修で教えていましたが、特に部下育成との関連で強調していたことは、4つ目の「部下に対して無駄な細部まで管理する」、いわゆるマイクロマネジメントについてです。
もちろん細部をおろそかにしないということは大切です。優れたリーダーは、望遠、広角、接写の3種類のレンズを持ち、木を見て森を見て草も見られるようにすべしと教えていました。
つまりマクロ環境、会社内の動向、職場(現場)の3つのレベルに注意を払う必要があるということです。
さて、失敗する管理職の要因4でのポイントは、「無駄な」細部というところです。
管理職としての意識転換ができていない人は、無意識のうちに部下と同じプレーヤーとして競おうとしてしまいます。またこうした人は、大局をつかむという管理職としての心構えもスキルもないので、どうしてもどうでもいい細部に目が行きがちになり、あら探しを始めるのです。こうした上司の下では、部下も細かいところばかりに注意が向けられ、本質を考え抜くという大切な思考習慣を身に付けることができません。
上司として失敗しないために、そして部下を育てるためにも、無駄な細部の管理をしないよう、常にセルフチェックをしてください。
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