クルマはどう進化する? 新車から読み解く業界動向
連載
» 2019年11月26日 07時00分 公開

池田直渡「週刊モータージャーナル」:藤原副社長、ラージプラットフォーム投入が遅れる理由を教えてください (4/5)

[池田直渡,ITmedia]

二正面作戦を戦う覚悟

 どう影響がでるのか? それはもう明らかだろう。第7世代ラージプラットフォームが遅れれば、その間は第6世代で戦線を維持しなくてはならない。マツダの第7世代の出来は素晴らしい。素晴らしいがゆえに、今第6世代と乗り比べると驚くほどの差がある。実は、筆者はつい先日、MAZDA3からMAZDA6に続けて乗り換えて試乗した。

MAZDA6(旧名アテンザ)

 一瞬、武士の情けで書かないでおこうと思うくらいにその差は大きかった。デビューした時あんなに剛性が高いと思ったアテンザ(現MAZDA6)が、MAZDA3と比べるといかにも古くさい。もう戻れないほどに違う。数時間乗っていると、感覚が慣れてしまって、「いや、いいクルマだな」と思う部分があるのも事実だが、ただ乗り換えた瞬間の衝撃はいかんともしがたいし、そのギャップを忘れることができない。

 しかもMAZDA6はフラッグシップだ。そしてラージプラットフォームが受け持つクルマは、そのほかもCX-5、CX-8、CX-9と、マツダのラインアップの中では車格が上のグループになる。

 マツダが、ラージプラットフォーム延期とともに公表した販売台数計画図を見れば分かるように、25年の時点でも、まだ第6世代は現役で戦わなければならない。ラージプラットフォームの頭出しは21年ということだが、ラインアップの完成はだいぶ先なのだ。一体これだけの差がある第6世代商品をどうやって売っていくのだろうか?

マツダは18年4月に公表した計画を改め、中期経営計画として現行世代を残す決断をした

 「直そうと思ってます。今の新しい第7世代の技術を、現行世代に入れてこうと思ってます。もうそれをするしかないんです。それしか、われわれが生きていく道はないんです。それをほっといてしまうと、またその商品が安い価格訴求販売になっちゃうので」

 しかし第7世代の改革がどういうものか知っている筆者から見ると、それはそんなに簡単な話ではない。それはより詳細に技術的側面を知る藤原副社長ならなおのことだろう。それでもやるというのか?

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