東急電鉄が「サブスクパス」を導入、狙いは?(2/4 ページ)

» 2020年01月24日 07時26分 公開
[小林拓矢ITmedia]

どんな人が使うべきか

 東急グループは「選ばれる沿線」の代表格ともいえる存在で、沿線に自社関連企業のサービスを充実させていることで知られている。もちろん、サブスクにはなじまない百貨店やスーパーなどのサービスがあるものの、映画館やそば店、電動自転車は人によってはひんぱんに使用するサービスであり、サブスクにする意味がある。

 利用できる「109シネマズ」は、沿線の二子玉川駅、南町田グランベリーパーク駅、横浜駅の近くにある。このほかに、港北、川崎の映画館でも楽しむことができる。当日チケットのみ入手可能で、3D以上の作品は追加料金となるものの、2D作品の大人料金1900円を考えると、週に1〜2回映画を見る人にとってはありがたいサービスとなるのではないか。

映画を頻繁に見る人にとって、サブスクパスはありがたいサービスになるのでは(出典:東急電鉄)

 東急では沿線にさまざまなサービスを展開し、その中でサブスクに適合した、利用頻度の高いサービスをとなると、こういったラインアップになることが考えられるのだ。

 株主優待と比較すると、電車・バス全線乗車証(30枚)を取得するには2万8500株以上の取得が必要となっており、そのためにはおよそ5000万円以上のお金が必要になってくる(1月23日現在)。そう考えると、東急沿線エリアをバスも含めた交通機関で移動することが多く、映画をよく見る、といったタイプの人が、このサービスを利用するといいのではないだろうか。

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