B2Bプラットフォームを開発運営するCXOバンクと、都内で飲食店を経営するORIENTALFOODSは8月6日、共同運営するフードデリバリーサービス「五反田イーツ」のサイトリニューアルを実施し、これまで500円かかった配送料を無料とした。苦境にある地元飲食店を支援するため、より利用してもらいやすいサービスを提供する。
「五反田イーツ」は新型コロナウイルス感染拡大により、売り上げが低迷する飲食店を支援しようと2020年5月に開設。当初はコロナ問題が終息するまでの期間限定での運営を想定していた。飲食店側は無料で利用でき、地域の味を地域で支えようと運営も支援スタッフが行ってきた。
現在、五反田に店を構える7店舗が参加。配送エリアは地域密着にこだわり「スタッフが自転車で行ける場所まで」としている。
長引く新型コロナウイルスの影響を少しでも軽減し、新しい「地域の飲食店」の在り方を模索していきたいとの思いから配送料無料に踏み切った。サービスの終了時期も具体的に決めていないという。
デリバリー業務を専門スタッフから出店店舗の「東京食堂」のスタッフに変更し、配送料無料を実現。実際に料理に携わる人が配送するため、他のデリバリーサービスよりも料理を丁寧に配送することができるとしている。
帝国データバンクによると、新型コロナウイルス関連の倒産は8月17日現在、45都道府県で440件判明。うち飲食店が61件と最も多くなっている。
ORIENTALFOODSの米田勝栄社長は「第2波、第3波に備え、飲食店が連帯していくきっかけになれば」と話す。
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