インタビュー
» 2020年09月04日 07時34分 公開

日本進出はいつ? 緊急時に命を救う「AI診断」 次世代ユニコーン「コルティ」の挑戦生死を分ける(3/6 ページ)

[小林香織,ITmedia]

人間の能力では、迅速な環境変化に適応できない

 クリーブ氏の話によれば、「地球規模で見ると、67%の医療機関において緊急部門の体制が不十分である」とのこと。つまり、世界では10人に約7人が最適なトリアージが受けられていない。

 「先進国はまだしも、アフリカをはじめとした発展途上国ではさらに数字が低く、例えば救急コールセンターに電話をしてもつながらないこともある。将来的にはそういった地域へのAI診断の普及も見据えていますが、まず私たちが達成するべきミッションは、欧州や米国といった高い医療技術を持つ先進国で成功事例を増やすこと。

 ベストな医療体制、かつ分析に欠かせない膨大なデータ量がある環境で試すことで、アルゴリズムは正確性に磨きがかかり、最高品質に近づけることができます」(クリーブ氏)

CEOのクリーブ氏

 では、実際に同社のAI診断を導入した医療機関では、どんな変化が起きているのだろうか。

 「変化は急激ではなく徐々に起こっています。なぜなら、ヘルスケア業界では常に環境変化やイノベーションが起こっているから。現在、世界中で猛威を振るう新型コロナをはじめ、私たちは健康をコントロールすることが困難になってきている。その一方で研究者や起業家、エンジニアたちが日々、新たなイノベーションを創出しているという状況です。

 新型コロナのように日々変わる情報を人間がすべてインプットするのは、不可能に近い。今、医療現場で求められているのは意思決定をサポートするビッグデータだと確信しています」(クリーブ氏)

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