デンマークを含む欧州では3月ころから新型コロナが流行し始め、国境閉鎖やロックダウンなど厳しい措置が講じられ、現在もまだ一部の規制が続いている。この世界的なパンデミックに対して、ヘルスケアスタートアップであるコルティも直ちに新規開発に着手。現在までに、以下4つの新サービスを提供している。
(1)トリアージ
新型コロナの感染の可能性が高い患者と、そうでない患者を音声分析によって振り分け、医療従事者の意思決定をサポートする。
(2)セルフトリアージ
医療従事者の診断ではなく、チャットボット形式で患者自身が診断する新型コロナ感染診断サービス。遠隔での医療診断を可能とし、コールセンターの負担を減らすことができる。
(3)ヒートマップ
地域ごとに感染者の割合を時系列で可視化できるヒートマップ。
(4)コールセンターの電話内容を分析
新型コロナ専用のコールセンターの電話内容を分析し、通話数に対して感染者のリスクが高い件数、特定の症状が出ている人の割合などを可視化できる。
「医療崩壊を防ぐには、限られた医療従事者の身の安全を守りつつ、処置が必要な重症患者を素早く見分けることが重要です。言い換えると、医師が患者と対面しない状態で、かつミスのない診断をすることが求められます。当社のAIは、それを可能にするアプローチです。
現在、ヘルスケア分野で最高のソリューションを持つと言われているシアトルの救急コールセンター(911)、そしてワシントンの緊急コールセンターでも当社のAI診断が導入されています」(クリーブ氏)
同社のAI診断を導入したことによる数値のデータはまだ公表できないとのことだったが、「確実に医療現場での変化はあった」とクリーブ氏は語る。
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