同様に、パフォーマンスの良い時間帯と悪い時間帯を聞いたところ、朝方(午前8時〜10時)のパフォーマンスが良く、昼食後の午後1時〜3時が悪いと答えた人が多かった。「このアンケート結果を受けて、お昼休み明けの時間帯にストレッチや運動コンテンツを従業員の皆さんに提供しませんか、とご提案させていただいています。当社ではトレーナーと一緒にスクワットなどを5〜10分行い、午後の集中力を高めるコンテンツなどを用意しております」(河田氏)
ライザップの法人事業部では、トレーナー講師を派遣し、従業員の健康リテラシーを向上させる「RIZAPウェルネスプログラム」を用意している。ただし現在は、トレーナーを派遣することや、多数の従業員が1カ所に集まることができないので、オンラインでコンテンツを提供しているという。
配信コンテンツは2種類を用意しており、単発で120分の講習を実施して生活習慣の改善のきっかけにしてもらうことや、3カ月間で8回の講義を受けながら、アプリを利用して個別に支援を受けることができる。LIVE配信セミナーはZoomやMicrosoft Teams、Vimeoで配信するので、オフィスに出社している人も、自宅でテレワークしている人も、一緒に健康について学ぶことができる。オフィスや自宅など、ばらばらに離れて仕事をしている人たちが同じ瞬間にコンテンツを体験することで、その時間だけでも「みんなでトレーニングをする」という一体感が出て、メンタルにいい影響があるという。
「運動はメンタルにも効果があります。体を動かすと、元気にしてくれるホルモンが分泌されたり、モチベーションアップやリフレッシュにつながったりします。オンラインセミナーの参加者とはチャットでやりとりしていますが、体を動かすことでリフレッシュしたいとか、汗をかきたいという声がすごく多いです。参加後は、すごく気持ちが前向きになったとか、また頑張ろうと思えるようになったという声をいただいています」(近田氏)
実際、ライザップが筑波大学と共同研究した結果によると、ウェルネスプログラムに参加して運動することでメンタルに好影響があることが明らかになっているそうだ。
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