インタビュー
» 2020年10月14日 08時00分 公開

水曜インタビュー劇場(10万円公演):わずか3カ月で「マスク専門店」を開き、どんなことが見えてきたのか (3/5)

[土肥義則,ITmedia]

「機能性×ファッション性」で勝負

大谷: 取引先や工場などに「たくさんつくってください」とお願いして回りました。商談して、商談して、商談して。それしか方法はなく、なんとか品ぞろえのメドがたってきました。オンラインで販売している3種類のマスクのほかに、肉付けするような形で商品を確保していくわけですが、専門店をオープンするにあたって、「店からいろんな情報を発信することはできないか」と考えました。

 10万円のモノはどうか、1万5000円のモノをつくってみてはどうか――。新型コロナの感染が広がる前には、ちょっと考えられないような価格帯のマスクを販売するのはどうかといった話になりました。実際、どのような形でつくったのか。例えば、10万円のマスク。スワロフスキー社のクリスタルガラスを職人さんに手つけしてもらいましたが、1つつくるのに2週間ほどかかっているんですよね。このような商品はこれまでつくったことがないので、完成させるのに苦労しました。

10万円のマスクは職人さんがつくっている

土肥: わずか3カ月ほどで商品をそろえることができたわけですが、不安はなかったですか。というのも、「リアルの店舗を構えよう」と思ったころは、マスクが不足していました。しかし、オープンした9月には十分に供給が足りている。わざわざ専門店で買わなくても、コンビニや100円ショップなどで購入できるので、「お客さんは来店するのか」といった不安はなかったですか?

大谷: 正直に言いますと、ありました。「マスク需要は減るのではないか」といった懸念がありましたが、「ファッション」というキーワードがあれば、お客さんのニーズに応えることができるのではないかと考えました。なぜこのように考えていたのか。

 繰り返しになりますが、リアル店舗を運営する前に、オンラインで販売していたことが大きかったんですよね。保湿性が高いモノだったり、顔にフィットするモノだったり、涼しさを感じるモノだったり。これまでになかった商品が売れていたので、不織布マスクを購入することができても、「機能性×ファッション性」があれば大丈夫と考えていました。

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