ホットクックは、これまで広告をあまり打ってこなかったが、その便利さが口コミやSNSなどを通じて広がり、働く女性層に浸透してきている。
経済評論家の勝間和代さんは3台のホットクックを使うヘビーユーザーだ。料理イベントなどに出演して、ホットクックを使う料理は、普段の料理よりも少ない糖分や塩分で調理できるためおいしく健康的でダイエット効果が期待できることや、デパ地下やスーパーで何度も総菜を買って帰ることを考えれば、ホットクックの価格は数カ月で十分ペイする、と評価している。
利用者数が増えたことで、公式ファンコミュニティー「ホットクック部」も立ち上げた。現在、購入者のうち約3000人が加入し、ユーザーからはオリジナルレシピの投稿などが多く寄せられているという。現在、ユーザー投稿レシピからセレクトしたメニューをダウンロードしてホットクックで自動調理が可能だが、今後はユーザー投稿レシピのダウンロード数を増やしたいとしている。
新しいメニューを探したいとき、PCやスマートフォンからクラウドに接続すれば、ブラウザのレシピサービス「COCORO KITCHEN」や「ホットクック部」が提供する新しいレシピを見つけることができる。
管理栄養士の資格も持っている栗原技師は「私がホットクックで最も多く作るメニューが無水カレー。肉じゃがや筑前煮といった和食メニューでも簡単にできる。今後はメニューを増やし、ホットクックの使い勝手をさらに改善したい。利用者をさらに拡大し、台所の生活必需品に進化させたい」とさらなる開発意欲を見せている。
料理は家内任せで、おいしそうな総菜が店に並んでいれば買ってしまいがちな筆者にとって、そんなに便利な調理家電ならば使ってみようかとも思う。栗原技師が言うように、忙しいときは自動調理で済ませ、休日など時間があるときは品数を増やしたり、新しいホットクックメニューに挑戦したりすれば、料理にメリハリをつけることもできる。
「男子厨房に入らず」という孟子から来た故事があるが、今の時代はこれほど簡単に調理ができるのであれば「男子厨房に入るべし」となりそうだ。
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