冬の賞与から1カ月以上が経過し、20代の転職希望者の動きが活発しているようだ。20代専門の転職サイト「Re就活」を運営する学情(東京都中央区)が「冬の賞与と転職」について調査した結果「賞与は転職を考えるきっかけになる」と考えている人が63.3%にのぼったことが分かった。
賞与と転職の関係については「賞与をもらった後に転職したい」が46.9%で最多となった。また「賞与後すぐに転職をするのは気が引ける」は14.0%、「賞与が減る・支給されない場合は転職したい」が13.5%だった。回答した人からは「コロナ禍で賞与額が減るとしても、賞与をもらったうえで転職したい」「コロナ禍で賞与額が減るのは仕方がないと思う。それでも、前年と同水準で支給している企業もあるので、支給額によっては転職を検討したい」といった声があった。
また、転職希望時期は「賞与後1〜3カ月以内」が37.7%で最多となった。1月や2月に退職し、3〜4月に入社をするというスケジュールを希望する20代が多いことが伺える結果に。
学情の営業部門担当執行役員 歌津智義氏は「若い世代では、退職は連鎖する傾向もあり『同期が退職した』『友人で転職が増えている』などをきっかけに、転職を検討し始める20代も少なくありません。大切なのは、退職意思が固まる前にフォローすることです。コロナ禍ではコミュニケーションの機会が減少し、社員のモチベーションの変化やストレス状態なども把握しにくくなっています。テレワーク時もオンラインで面談する機会を設けるなど、個別にコミュニケーションを図りフォローすることが、若手社員の定着や活躍のポイントになってきます」とコメントしている。
調査は20年11月5〜11日に「Re就活」来訪者を対象に実施。有効回答数は338人だった。
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