さて、これで概ねクルマの話は終わりだ。だが最後に口直しとしてオーディオの話を書いておこう。MIRAIは上級グレードには標準でJBLのプレミアムオーディオが採用され、14スピーカーと専用アンプが装備される。特別期待していなかったこのオーディオだが、かなり良かった。最初は「E,W&F」を聞いていたのだが、ちょっと音質の良さが気になって、スウィトナーの第九の4楽章をかけてみたらこれがちゃんと鳴っている。
ダイナミックレンジを求められるクラシックは、オーディオにとってなかなか厳しい音源で、これを鳴らし切るのはかなり難しい。iPhoneのBluetooth接続ではあるが、カーオーディオとしてはかなりレベルが高い。モーター駆動で静粛性が高いことと相まって、とても満足度が高かった。
ということで、クルマ単体では本当に良い。あとは水素スタンドの利便性の話だが、さすがにこれからその話題は収まり切らない。近日中に一度その話はまとめてみたいと思う。
1965年神奈川県生まれ。1988年企画室ネコ(現ネコ・パブリッシング)入社。取次営業、自動車雑誌(カー・マガジン、オートメンテナンス、オートカー・ジャパン)の編集、イベント事業などを担当。2006年に退社後スパイス コミュニケーションズでビジネスニュースサイト「PRONWEB Watch」編集長に就任。2008年に退社。
以後、編集プロダクション、グラニテを設立し、クルマのメカニズムと開発思想や社会情勢の結びつきに着目して執筆活動を行う他、YouTubeチャンネル「全部クルマのハナシ」を運営。コメント欄やSNSなどで見かけた気に入った質問には、noteで回答も行っている。
やり直しの「MIRAI」(前編)
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