クルマはどう進化する? 新車から読み解く業界動向
連載
» 2021年02月08日 06時00分 公開

MIRAI 可能な限り素晴らしい池田直渡「週刊モータージャーナル」(1/8 ページ)

すでに富士スピードウェイのショートコースで試乗を試しているトヨタの新型MIRAIを借り出して、2日間のテストドライブに出かけた。

[池田直渡,ITmedia]

 すでに富士スピードウェイのショートコースで試乗を試しているトヨタの新型MIRAIを借り出して、2日間のテストドライブに出かけた。

 カンタンに結論を書くと、インフラ、つまり水素充填(じゅうてん)の利便性は結構我慢がいる。1都3県の主要部にお住まいだとしても、計画的運用無しでは厳しい。例えば筆者のいつもの房総半島一周ルートでは、羽田、川崎を最後に、水素スタンドは1軒もなく、テストドライブを終えてアクアラインを戻って来る頃には、もうほとんどの営業時間が終わっている。常設施設でも概ね午後5時がラストだし、移動式だとおよそ午後3時。つまり、午後5時を過ぎたら、選択肢はイワタニの芝公園スタンドのみで、それも午後9時終了だ。

 テストルートは1周300キロなのだが、実燃費的に2周だと余裕がなく心許ないから、1日目夜の充填を逃すと2日目のスタート時間が制限される。翌日の営業開始は早い所で午前9時。トヨタの場合、広報車の返却期限が午後4時なので、もうルート変更を余儀なくされてしまう。2日連続で300キロ級の移動をしようと思うと、それなりに制限される。

 行き先を水素スタンドのあるエリアに絞るか、スタート、ゴール時間に制限をかけないと燃料補給ができない。一方で、計画性をしっかり持てばギリギリ使える。要はそうまでして乗りたい人は、頑張れば乗れる。しかし、「運用ごときでストレスを抱えたくない。クルマってのはハンドルを握った時の気分で行き先を決めるのだ」という人にはもう相当なストレスになると思う。

初代に比べてはるかにスタイリッシュになった新型MIRAI。街中でおじさんたちの熱い視線を浴びる。近年なかなかない体験だ
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