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家族型ロボットへ出資した、日立GLSの目指す未来家電メーカー進化論(2/6 ページ)

» 2021年02月17日 07時00分 公開
[倉本春ITmedia]

日立GLSが出資したGROOVE Xとはどんな会社なのか

 日立GLSは20年12月9日、スタートアップ企業であるGROOVE X社との資本・業務提携契約を締結した(リンク)。GROOVE Xといえば、15年に設立された日本のスタートアップ企業。代表的な取り組みとして、18年に発表した家族型ロボット「LOVOT」の開発・販売がある。

 LOVOTの最大の特徴はその可愛らしい見た目からも分かるが、「癒し」を目的とするところにある。本体上部にカメラを搭載するため、見守りロボットとしての利用も可能だが、基本的には「役に立つ」ことを目的としたロボットではない。

 ユーザーが仕事から帰宅すると玄関まで出迎えたり、ユーザーを認識して近づいて甘えたり、抱っこを要求したりと、ペットのようなふるまいでユーザーを癒やすのがコンセプトの製品である。

 さまざまなシチュエーションや家庭環境に対応するため、サーモグラフィーやマイクロフォンアレイ、タッチセンサー、温度センサーなど、50を超えるセンサーを全身に搭載。ロボット自体が先端技術の塊である点も注目されている。

「LOVOT」は、イキイキと動く瞳や、触ると生き物のような弾力と暖かさを感じるボディなど「生命感」にこだわって開発されたロボット(出典:GROOVE XのWebサイト

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