ワーク・エンゲージメントとは、「仕事から活力を得ていきいきとしている」(活力)、「仕事に誇りとやりがいを感じている」(熱意)、「仕事に熱心に取り組んでいる」(没頭)の3つがそろった状態とされています。
そのため、ワーク・エンゲージメントが高い人は、持続的かつ安定的に、仕事に働きがいを感じられる状態にあり、会社に貢献する人材になりやすいといえます。
ワーク・エンゲージメントの高さには、休み方、つまり、働く人の休日等の過ごし方も重要になるといわれています。しっかりと休めている場合には、仕事からのストレスや疲労も効率よく回復するため、再び熱意を持って、しっかりと集中して仕事ができるというよいサイクルが生まれやすいのでしょう。
これを育休と関連づけて考えると、子どもが生まれたばかりの時期に、まとまった期間、父親が家にいてくれるのは、家族のきずなを深めるうえでもよい機会となるでしょう。
家庭が仕事から離れてリラックスできる場となるように、会社が、家族にとって大切な時期を家族と過ごせるよう配慮することは、社員のワーク・エンゲージメントを強化することにつながるでしょう。
ワーク・ライフ・バランスという言葉の浸透で、最近では、家事や育児に積極的に関わりたいという男性も増えたようです。そんななか、社内に育休取得経験のある男性の先輩社員がいると、後輩社員も後に続きやすくなります。
また、男性の育休取得者が一定割合以上いる企業は、厚生労働省が認定する「くるみんマーク」「プラチナくるみん」が取得できます(図表3)。くるみんマークとは次世代育成支援対策推進法に基づき、「子育てサポート企業」として厚生労働大臣の認定を受けた企業が使えるマークです。
取得要件は、男性の育児休業取得率が7%以上であること、または、育児休業取得者と企業独自の育児目的休暇の取得者の合計の割合が15%以上であり育児休業取得者が1人以上いることなどが挙げられます。
このマークを取得すれば、「子育てサポート企業」であることを会社の内外にアピールできます。
ここからは、実際に育休取得させるにはどのようなことに留意すればよいか、3つのポイントにまとめて解説します。
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