パナ技術で加速の「おもてなし」火鍋チェーン海底撈、純利益9割減の衝撃浦上早苗「中国式ニューエコノミー」(1/5 ページ)

» 2021年03月11日 07時00分 公開
[浦上早苗ITmedia]

 中国で最も有名な火鍋チェーンで、日本にも出店する「海底撈(Haidilao)火鍋」が3月1日、2020年の純利益が前年比90%減少するとの業績予想を開示し、市場に衝撃が広がっている。

 直接の原因は新型コロナウイルスの拡大による休業や外出自粛だが、この数年の規模拡大路線で経営効率が下がっているとの指摘もある。中国では珍しい「至れり尽くせり」のおもてなしで差別化に成功し、火鍋チェーンとして初めて上場を果たした海底撈の成長神話が岐路に立っているのは間違いない。

日本にも出店する、中国で最も有名な火鍋チェーン「海底撈火鍋」。四角い鍋が特徴(東京池袋店にて、2018年撮影)。
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