ともあれ、SKYACTIV-Xは、今回のアップデートで非常に魅力的なエンジンになった。だが、今回のパフォーマンスアップは、SIで過給状態のストイキ燃焼という、従来のスポーツエンジン的な要素を盛り込んだもので、SPCCIとしての改善点は低回転域でのピックアップ改善が著しいが、スーパーリーンの状態では変化を感じ取ることはできなかった。
これからの進化として、SPCCIの潜在能力はどれほどのものなのか。「スーパーリーンバーンの領域でも、理論上は1.5倍のトルクを引き出すことが可能です。また高回転化についても現在の1.5倍を目指しています」(末岡氏)
それでも高回転域で無理にSPCCIで燃やしてもメリットは少ないので、そのあたりも考慮して今後の仕様が決まっていくことになりそうだ。そして現在、MAZDA3の開発を受け継いだ谷本氏からも、うれしい言葉が飛び出した。
「私は欲張りな人間ですから、MAZDA3のSKYACTIV-Xは、燃費をもっと良くするだけでなく、走りも快適性も良くしていきます。ハード面でも改善を考えているところは存分にあります」(谷本氏)
芝浦工業大学機械工学部卒。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。これまで自動車雑誌数誌でメインライターを務め、テスターとして公道やサーキットでの試乗、レース参戦を経験。現在は日経Automotive、モーターファンイラストレーテッド、クラシックミニマガジンなど自動車雑誌のほか、Web媒体ではベストカーWeb、日経X TECH、ITmediaビジネスオンライン、ビジネス+IT、MONOist、Responseなどに寄稿中。近著に「ロードバイクの素材と構造の進化(グランプリ出版刊)、「エコカー技術の最前線」(SBクリエイティブ社刊)、「メカニズム基礎講座パワートレーン編」(日経BP社刊)などがある。企業向けやシニア向けのドライバー研修事業を行う「ショーファーデプト」でチーフインストラクターも務める。
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