あらゆる人事施策には、メリットとデメリットがあります。他社にとっては良い施策でも、自社で導入してみると合わなかったということも起こり得ます。本連載では、筆者のコンサルティングの経験から人事施策に関するよくある誤解と、その原因や対策について事例を交えてお伝えしています。
今回は、マネジメントや人材育成に対する誤解を紹介します。
G社は某県を中心に約50店舗を展開している中堅のスーパーマーケットです。ここ数年の積極的な店舗展開に伴って、社員数は700人を超えました。
しかし、各売り場の主任を任せられる人材が不足していました。人材育成について調べた結果、ヤフーを倣って店長による1on1ミーティングを導入することにしました。
導入当初は順調に行われているように見えましたが、徐々に形骸化し、上司・部下共に面談の時間を取らないようになっていきました。
G社の人事担当役員は「人材育成が喫緊の課題である」→「店長による1on1ミーティングを実施する」→「店長候補となる人材が育つ!」と考え、1on1ミーティングを推進してきました。この取り組みが形骸化してしまったのは、一体なぜでしょうか?
G社の失敗の主な要因は以下の3つです。
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