ちなみに今のシェア自転車業界は、ハローバイクとDiDi傘下の青桔単車が首位争いをし、美団単車が追う構図となっている。美団単車=旧モバイクだ。モバイクは18年に出前アプリ業界首位の美団に救済され、20年には社名から「モバイク」が消えた。
業界リーダーのofoはどうしているのか。大手の傘下に入り損ねた同社は19年に何度も倒産説が浮上し、ユーザーからはデポジットの返還を求められながらも何とか存続していた。19年から20年にかけては、シェア自転車企業からEC事業者への脱皮を図っていた。
今も同社は存続しているが、SNSの公式アカウントやコールセンターは動いておらず、代表者も空白のままで、世間的には「倒産した」と見なされている。
20代の起業家としてフォーブスのランキングにも掲載された創業者の戴威氏は、ofoが債務を返還していないことから、18年に裁判所から飛行機や列車の上級座席、高級ホテルの利用、不動産の購入などを制限され、今どこで何をしているのかは長らく報道がない。
北京大学発ベンチャーのofo(小黄車 )は、黄色い自転車が目印(18年、筆者撮影)
早稲田大学政治経済学部卒。西日本新聞社を経て、中国・大連に国費博士留学および少数民族向けの大学で講師。2016年夏以降東京で、執筆、翻訳、教育などを行う。法政大学MBA兼任講師(コミュニケーション・マネジメント)。帰国して日本語教師と通訳案内士の資格も取得。 最新刊は、「新型コロナ VS 中国14億人」 (小学館新書)。twitter:sanadi37 。
上場延期で衝撃、中国・アントを知る5つのキーワード
史上最大のIPOと注目されていた中国アリババの金融子会社アント・グループの上場延期が11月3日に発表された。ジャック・マー氏ら幹部3人が前日に金融当局の指導を受け、上場計画の見直しを迫られたことが理由だ。本稿ではアントの歴史や事業構造、今後の見通しなどを5つのキーワードからひも解いていく。
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7月30日にナスダックへ上場した、中国EVメーカー「理想汽車」がナスダックに上場した。2014年に中国で多数設立されたEVメーカーがコロナ禍で次々と破綻するなか、今回の上場で一歩リードし、テスラのライバルを名乗る資格を手にしたと評されている。IPOに至る道のりをを通して、中国マーケットの豊かさと厳しさを紹介したい。
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中国の春節は「Not Go To トラベル」〜帰省させず特典配布
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