人にモテるモテないがあるのと同様に、採用においても「モテ企業」とそうでない「非モテ企業」があります。ここでは、大企業や中小企業といった分類は関係なく「候補者がよく集まってくる企業」か否か、と定義し話を進めていきます。
1983年生まれ。明治大学卒業後、ベンチャーのモバイル広告代理店に入社し、人事採用業務に従事。2011年に人事採用の上流戦略を提案するHRディレクションカンパニーを立ち上げ、コンサルティングファーム、ITベンチャー、教育、食品会社などの採用チーム立ち上げ・再建を中心とした採用コンサルティング全般に携る。
2016年11月シングラー株式会社を設立し、面接CX(候補者体験)を高めて内定辞退を防ぐ「HRアナリスト」を発表。同サービスでエントリーした日本最大級のスタートアップカンファレンス「B Dash Camp 2017 Summer in Sapporo」で準優勝に輝く。「HRアナリスト」をコアとしたHR Techによる人材採用の変革を推進中。
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筆者は、IT、教育、食品、コンサルファームなど、さまざまな業界の企業約80社の採用を見てきました。現代においては「大企業だから候補者が集まる」というわけではなくなりつつあります。たとえ大企業であっても、多くの商社や銀行のように候補者が集まりやすい企業もあれば、規模や認知度があるにもかかわらず、候補者が集まりにくい企業もあります。ある程度は業界でくくることができるかもしれませんが、それだけではありません。
モテ企業がモテている理由は、事業内容、社会に与える影響、企業ブランドによるものがほとんどです。人事の努力で変わる部分もありますが、このような要素の影響が大きいことは受け入れるべきだと思います。
非モテ企業は、候補者を含む大衆からの見え方があまり良くない、候補者に認知されていない、事業が地味などの理由から、候補者から最初に選ばれないという状況です。このような企業は、少なくありません。
モテ企業は「採用力」が高いと表現することもできます。モテ企業と非モテ企業を隔てる採用力の7〜8割は、上述した企業の事業内容、社会に与える影響、企業ブランドで決まります。
ただし、これだけで全てが決まってしまうのかというと、そういう訳ではありません。残りは、人材採用における努力や工夫で決まります。
非モテ企業ではありながらも、しっかりとした採用を行い、着実に業績を上げている企業が世の中には存在します。非モテだけど、「負け組」ではないのです。本記事では、そのような企業がどのように考え、どのように採用しているのかを解説していきます。
非モテ企業には2通りあります。
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