――— 多くの店舗に導入が進んだ「Musubi」ですが、今後のカケハシの展望をどう見据えていますか。
私たちは日本の医療をITの力で良くしたいという思いで、現在の「Musubi」を提供する今の姿となりました。今でこそバーティカルSaaSと呼ばれていますが、あくまでそれは後から位置付けられたものです。
業界の課題を深く解消していこうとすれば、SaaS以外のサービスを提供していくべきだと考えていますし、海外のバーティカルSaaS企業も「SaaS+Fintech」や「SaaS+マーケットプレイス」といった展開で成長を遂げています。
――― 21年3月にカケハシが公表した薬局向けのサービスを手がけるPharmarketの買収はそのような意図でしょうか。
まさにそうです。Pharmarketは薬の二次流通を推し進めるマーケットプレイス型のビジネスです。今後もM&Aが重要な手であることは間違いありません。
どのようにビジネスを進めるのであれ、国民、薬剤師、国にそれぞれに良い医療を追求し、「カケハシがいたからこう変わった」というインパクトを残していきたいと考えています。
「Musubi」を導入した後の薬剤師の方への研修では、「なぜあなたは薬剤師になったのか」といった原体験を伺うようにしています。これは単に業務が楽になるというだけでなく、「薬剤師になって良かった」という想いをサービスを通じて実感していただきたいからです。
顧客の顔が見える限定された市場であるからこそ、深い価値を提供できる、そんな存在であり続けることを大切にしています。
本記事を執筆するアナリストが運営する「企業データが使えるノート」では、記事中のARR内のデータなどSaaS企業に関するKPIデータや財務、バリュエーションデータ等を独自の分析を交えnote内で提供しています。
「アナリストにSaaS企業分析・データ作成をアウトソースできる」をコンセプトに、記事中のARRやARPUといったSaaS KPIデータのダウンロードができるなどの独自コンテンツを配信。本記事を執筆するアナリストが運営する「企業データが使えるノート」では、記事中のARR内のデータなどSaaS企業に関するKPIデータや財務、バリュエーションデータ等を独自の分析を交えnote内で提供しています。法人利用版はこちら。
最新情報はTwitterで発信中 企業データが使えるノート @CraftData2
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PRアクセスランキング