職場の人間関係を理由に退職・転職を考えたことがあるか聞いたところ、「はい」が58.5%、「いいえ」が41.5%だった。職場の人間関係に「疲れている」「悩んでいる」「ストレスを感じている」と回答した割合の29.2%と比較すると、一時は退職や転職を考えたとしても、約3割は人間関係の悩みやストレスを何らかの方法で解決し、気にしなくなる傾向があるといえる。
年代別比率で分析すると、退職・転職を考えたことがあると回答した「20代」は54.0%、「30代」は62.0%、「40代」は59.5%だった。人間関係を「良好」と感じている人が少ない40代より、退職転職の検討者は30代が最も多い結果となった。30代に比べると転職が難しくなる40代では、人間関係に関する不満を我慢する傾向が数値に表れた。
コロナ禍によるテレワークの普及でコミュニケーション不足になり、「テレワークうつ」という言葉も生まれている。パーソル総合研究所の調査では、正社員のテレワーカーで「孤立していると思う」と回答した人は28.8%だった。人間関係のストレスは別の形に変化しているようだ。
今回の調査は20〜49歳の会社員を対象に、インターネット上で実施した。調査期間は21年6月1〜8日で、520人から回答を得た。
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