列車が来なくとも、「駅」は街のシンボルであり続ける杉山淳一の「週刊鉄道経済」(2/6 ページ)

» 2021年10月17日 08時00分 公開
[杉山淳一ITmedia]

11年以上も売れ続けるPCゲーム「A列車で行こう9」

 リアルとフィクションを結びつけるゲームには「シミュレーションゲーム」という分野がある。フライトシミュレーター、自動車レース、サッカーなどスポーツもある。現実世界を模した世界で、現実世界のツライ部分をそぎ落とし、おもしろい部分を誇張して作られる。

 「鉄道」で「経済」で「シミュレーションゲーム」といえば、鉄道会社経営シミュレーションゲーム「A列車で行こう」シリーズだ。線路を敷き、駅を作り、列車を走らせると駅周辺の土地の価値が上がり、建物が増えていく。町づくりゲームでもある。

 「A列車で行こう」シリーズにはパソコン版とコンシューマーゲーム機版があり、パソコン版の第9作「A列車で行こう9」は、10年に発売された。以降、バージョンアップを続けながら、21年現在も現役だ。

 最新バージョンの「A列車で行こう9 Version5.0 ファイナル コンプリートパックDX」が10月1日(ダウンロード版は9月17日)に発売された。バージョンアップを続けながら11年も売れ続けるとは驚きだ。

 制作販売元のアートディンクによると、実数は非公開ながら、巣ごもり消費もあって一定数の販売実績があり、今回の新作販売に結びついたという。

「A列車で行こう」は1985年に第1作が発売された。「A列車で行こう9」はパソコン向けシリーズ第9作(出典:アートディンク、A列車で行こう9

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