当初、取引所からのLightning Networkを使った入出金を実現する計画のビットバンクだが、次のステップとしては、LPの自社運用を検討している。Lightning Networkが機能するよう維持していくのは大変で、特に「LPは大量のビットコインをホットウォレット(ネットワークにつながったウォレット)に置かなくてはならない」(宮本氏)ことからセキュリティ対策が難しい。大量のビットコインを保有し、かつセキュリティ面での知見の蓄積がある取引所がLPを運用することで、ネットワークの安定に資すると見る。
そして、3番目のステップとしては、LPをプラットフォーム(LPaaS)として外部提供することも検討している。
「いま仮想通貨取引所をやっているが、そこが終着点ではない。ビットコインを拡張させて、いろいろなユースケースを作り、社会を豊かにするのが目的。Lightning Networkの研究開発を通じて、知見を蓄積していく」と廣末氏。
Lightning Networkは、直近約3万4000ノードが稼働しており、チャネルにロック(デポジット)されているビットコインの量は3444BTCにものぼる。普及にはまだ至っていないが、1円以下のコストで数秒で送金できるということは、ビットコインを使ったマイクロペイメントの世界を大きく開くものになるだろう。
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