ところがある時、「のび太の地下鉄」に異変が起きる。乗客が減っていく。理由は何だろう。
こうして、のび太の地下鉄の客は減っていく。毎回20人の乗客をビストン輸送していたけれど、10人ほどになった。売り上げは半分だ。このままでは赤字。しかし乗客が増える見込みはない。コストを下げたい。運行回数を半分にしよう。これで帳尻は合うはずだ。いや、そうはならない。少し不便になったからだ。それでものび太は耐えるしかない。
乗客が平均5人になった。10人乗ってくれる時間帯もあるけれど、0人の時もある。では0人の列車を廃止しよう。また運行本数が減る。乗客もさらに減る。いつも0人の列車だって、たまに用事があって乗る人はいたからだ。
こうなったらマイカーのほうが便利だ。運転できない人は、バス停が遠くてもバスを選ぶ。家族がいれば送迎を頼む。家族の時間を奪うけれど、のび太の地下鉄が不便だからしかたない。「のび太の地下鉄なんてアテにならないじゃないか」と誰もが考えるようになってしまう。
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