でんぱ組.inc、虹コンの生みの親「もふくちゃん」に聞くディアステージ立ち上げ秘話起業しか生きる道がなかった(5/5 ページ)

» 2022年03月16日 05時00分 公開
[柳澤昭浩ITmedia]
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自分を使って何をしたいか

 以上が福嶋さんへのインタビュー内容だ。

 ピーター・ドラッカー『断絶の時代』では次のような一節がある。

 「選択肢を前にした若者が答えるべき問題は、正確には、何をしたらよいかではなく、自分を使って何をしたいかである。多元社会は一人ひとりの人間に対し、自分は何か、何をしたらよいか、自分を使って何をしたいかを問うことを求める。この問いは就職上の選択の問題に見えながら、実は自らの実存にかかわる問題である」

 就職説明会で、1人派手なワンピースを着た福嶋さんの絵が頭に浮かぶ。その後、アート、秋葉原、アイドルと自分の世界を広げていった。自分だからこそできることを「でんぱ組.inc」というコンテンツを通じて具現化してきたのだ。

 中編では「でんぱ組.inc」「虹のコンキスタドール」という作品をどのように作り、マネジメントしてきたかを聞く。

著者プロフィール

柳澤 昭浩(やなぎさわ あきひろ)

18年間の外資系製薬会社勤務後、2007年1月より10期10年間に渡りNPO法人キャンサーネットジャパン理事(事務局長は8期)を務める。科学的根拠に基づくがん医療、がん疾患啓発に取り組む。2015年4月からは、メディカル・モバイル・コミュニケーションズ合同会社の代表社員として、がん情報サイト「オンコロ」コンテンツ・マネージャーなど多くの企業、学会などのアドバイザーなど、がん医療に関わる様々なステークホルダーと連携プログラムを進める。「エンタメ×がん医療啓発」を目的とする樋口宗孝がん研究基金、Remember Girl’s Power !! などの代表。


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