続いて好調なアジア事業に関してもう少し詳しく業績を見ていきましょう。
アジア事業は上海や広州といった中国に加え、台湾、シンガポールへも出店しています。
そしてアジア事業の詳細な地域ごとの業績を見ても、台湾以外の地域では基本的にはどの地域も好調となっています。基本的にはメインで出店している中国の好調を背景に、アジア事業は好調だったということですね。
中国は消費の回復が早かったですし、消費も旺盛ですので中国に出店している企業はやはり好調なところが多いです。
しかし、ご存じの通りで22年5月現在の中国は、コロナ対策として世界中でもトップレベルの行動制限を行っている国ですから、今後の決算では業績悪化となる可能性は高そうです。
ちなみに海外店舗の売上高の増加要因としては円安の影響が21.2億円ほどあったとしています。
日本円は、ほとんどの通貨に対して円安が進んでいます。人民元に対しても21年5月には1人民元が17円弱で推移していたところから、22年5月現在は19.5円ほどとなっていて約15%ほどの円安が進んでいます。
そのため中国売り上げも多いサイゼリヤは、円ベースで売上を見た際にはプラスの影響もあるということですね。
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