ということで改めて全体を振り返ってみると、サイゼリヤはコロナの影響が続き営業利益ベースでは赤字継続となっていたものの、国内事業の補助金の影響で経常利益や純利益ベースではコロナ前を上回る水準の大きな黒字となっていました。
これからの決算では原材料費高騰の影響も拡大していきますし、補助金の好影響が減少していくと考えられますので、国内事業では業績の悪化が考えられます。
また中国進出に力を入れていて、中国は各地で好調で業績を支えていました。しかし中国では行動制限が続いていることを考えると、今後の決算では海外事業も業績悪化となることが考えられます。
なので今後は国内外の事業とも業績悪化となることを予測します。原料費高騰の影響はメニューミックスや客単価上昇でどの程度相殺できるのか、中国の行動制限の解除がいつになるのかといったことが重要になってきそうです。
決算は現場にある1次情報とメディアで出てくる2次情報の中間1.5次情報です。周りと違った現場により近い情報が得られる経済ニュースでもあります。上場企業に詳しくなりながら、決算書も読めるようになっていく連載です。
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