規制によってIT企業が総崩れとなる中で、テンセントに限らずどの企業も力を入れているのが海外事業だ。
テンセントは21年7-9月期からゲーム事業の売上高を「海外」「国内」に分けて公表するようになり、1-3月の海外売上高は同4%増の106億元(約2000億円)だった。
ライアットゲームズのシューティングゲーム「VALORANT」とフィンランドのSupercellが開発したモバイル戦略ゲーム「クラッシュ・オブ・クラン」がユーザーと課金を順調に伸ばし、海外売上高はゲーム事業全体の4分の1を占めている。
テンセントは21年の規制強化以前から、中国市場の成長鈍化を見越して海外展開を加速しており、日本でも活発に投資してきた。
20年には子会社を通じて「牧場物語」などを販売するゲーム会社のマーベラスと資本提携を行い、翌21年には同じくグループ会社を通じてKADOKAWAに300億円を出資した。
長期的に見れば今は仕込みの段階でもあり、テンセント幹部は決算説明会で、海外投資の効果は23年以降に徐々に表れるとの見通しを語った。
株価低迷でも年収4500万円、好待遇維持するテンセントの狙い
テンセント、株価急落に続き「未成年者保護法違反」で提訴。毒物ゲーム「王者栄耀」が標的に
学歴社会是正へ「入試移民」「進学実績公表」「学力特待生」厳禁、中国当局の本気度
新卒年収4000万円も ファーウェイ「天才少年」を世界で公募開始Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング