鉄道事業は線路、駅、車両というハード的な要素と同じくらいにダイヤというソフトの要素が重要だ。ダイヤは、線路という限られた経路で、車両を有効活用する仕組み。費用を最小、利益を最大にするため、需要を予測し、利用者の使いやすさを考慮して決定する。
つまり、ダイヤを見れば、地域の特性も、鉄道事業者がその路線に何を期待しているかも見えてくる。そんな視点で西九州新幹線のダイヤを眺めてみた。
分析のために、発表された時刻表から列車ダイヤ(運行図表)を作成した。本来はダイヤを先に作成し、それを旅客案内向けに翻訳して時刻表がつくられる。その逆の作業でダイヤをつくる。したがって、本物のダイヤには記載される回送列車などは表示できない。乗れる列車だけのダイヤだ。
発表された時刻表をもとに、朝6時から14時半の列車ダイヤを作成した。武雄温泉駅から上が在来線で、赤が「リレーかもめ」、緑が「みどり」、黒が「かささぎ」。武雄温泉駅から下が西九州新幹線で、赤が「かもめ(最速 諫早駅のみ停車)」、青が「かもめ(嬉野温泉駅のみ通過)」、黒が「かもめ(全駅停車)」(列車ダイヤ描画ソフト「Oudia」で作成)
発表された時刻表をもとに、14時半から深夜0時の列車ダイヤを作成した。武雄温泉駅から上が在来線で、赤が「リレーかもめ」、緑が「みどり」、黒が「かささぎ」。武雄温泉駅から下が西九州新幹線で、赤が「かもめ(最速 諫早駅のみ停車)」、青が「かもめ(嬉野温泉駅のみ通過)」、黒が「かもめ(全駅停車)」(列車ダイヤ描画ソフト「Oudia」で作成)
西九州新幹線開業時の博多〜西九州方面特急系統(地理院地図を加工)
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