いの一番に東谷さんが手に取ったのは、骨伝導ワイヤレスイヤホン。まさに“コロナ特需”となった商品といえるもので、2019年と比べて21年は同ジャンル全体の売り上げが25倍に。
最大の要因はリモートワークの普及だ。社会人や学生が自宅でWeb会議やオンライン授業などをする機会が増えた。その際、大半の人がイヤホンやヘッドフォンをPCあるいはスマートフォンに接続して臨むと思うが、長時間続くと、耳が圧迫されることによって、痛くなったり、蒸れてかぶれてしまったりすることがある。また、Web会議中、家族など同居人に話しかけられても気づかないという煩わしさもある。
その点、骨伝導イヤホンであれば、構造上、耳の穴をふさがずに、耳にかけて使用するため、こうした悩みを解消してくれる。そのメリットに消費者が気づいて、口コミでどんどん広まった。
「20年4月の最初の緊急事態宣言の時からすでに人気に火がついていました。店の試聴コーナーに友人や知人を引っ張ってきて、『私も買ったけど、これおすすめだよ』というお客さんもけっこういましたね」と東谷さんは振り返る。
骨伝導イヤホンの中でもメジャーなブランドが米国のShokz(ショックス)。日本では同ジャンルで8割ほどのシェアを持つ。従来は主にスポーツ用途での需要があった。周囲の音も聞こえるため、ランニングやウォーキングする人が使ったり、サーファーが波待ちの間に音楽を聴くために使用したりすることが多い。街中ではUberEatsの配達員が装着している姿もよく見られる。
東谷さんの一押しは、Shokzの中でも最も売れている「OpenRun Pro」(e☆イヤホンのWeb本店価格で税込2万3880円)。連続再生時間が10時間と、フルタイムの仕事でも十分使えるようにされている。また、防水防塵性能はIP55。この性能であれば汗や雨などで濡れても大丈夫だという。「運動にもテレワークにも使える。迷ったらとりあえずこれをおすすめしている」と、東谷さんは言う。
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