続いては、ソニーの新商品「LinkBuds」(税込2万257円)。今年2月下旬の発売直後から売れに売れている。ヒットの理由として、東谷さんは最近トレンドとなっている「ながら聴き」をキーワードに挙げる。
ながら聴きとは、周囲の環境音や声などとともに音楽を楽しむスタイルのこと。これについては骨伝導イヤホンでも同様の体験が可能だが、LinkBudsの特徴はイヤホンにスピーカーが付いているのに、ながら聴きできること。なぜなら、耳をふさがないように、真ん中がすっぽり抜けている構造になっているからだ。
LinkBudsがユニークなのは形状だけではない。本体のボタンを使用しなくても、再生・停止などができるのである。「ワイドエリアタップ」という機能によって、耳の横の皮膚をトントンとたたくことで操作できるのだ。ワイヤレスイヤホンを使っている読者ならお分かりのように、本体のボタンを触るとゴソゴソと音がしてしまう。その解決にもなる。
「自分の顔で操作するイヤホンは、私はこれまで見たことがなかったです。振動を感知する仕組みなのですが、歩いている時に感知するのではと思うでしょう。当然、そうならないように設計されています。操作ボタンが体内に埋め込まれているような、自分がデバイスにされたような近未来感があって、個人的にはワクワクします」
早くも第2弾として6月に「LinkBuds S」(税込2万6400円)が発売。実は、このモデルは真ん中に空洞がない、ノイズキャンセリング機能を備えたカナル型。こちらもさすがの商品ブランド力もあって販売は好調。e☆イヤホンWEB本店の売り上げランキングでは、上位をキープしている。
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