まずはここ数年の業績の推移から見ていきましょう。
経常収益(売上高)を見ていくと、コロナ以前の2020年3月期までは成長が続いていて、それが21年3月期には4.1%減と一定程度コロナの影響を受けていたことが分かります。
一方で経常利益の推移を見てみると、18年3月期から20年3月期までは利益は減少していて、21年3月期には増益となっています。
利益面に関してはコロナの影響を受けていたということではなさそうですね。
また、銀行は斜陽産業のように語られることも多いですが、利益は500億円前後は出続けていて高収益の企業だということも分かります。
多くの銀行の収益性は悪化していきますし、フィンテック企業の台頭など、市場環境も悪化し、成長産業ではないことは間違いありませんが、まだまだ大きな利益を出している銀行も多いです。
銀行のネガティブな報道は多いですが、それは業績面だけではありません。テクノロジーの進歩で銀行業務に人の稼働が必要なくなっていくことによる人員削減が合わさって、よりネガティブな印象報道が増えている部分があります。「銀行が無くなる」と「銀行員がいなくなる」はきちんと分けて考える必要があるでしょう。
それでは直近の業績を見ていきましょう。
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