決算書といえば投資やビジネス視点で見るイメージがあると思いますが、より一次情報に近い経済ニュースでもあります。「決算書で分かる日本経済」ということで、4回連続で地方銀行の決算を取り上げていきます。
地方銀行では、少子高齢化による人口減少、低金利といった状況が続き苦しい状況となっているところが多いですが、そんな地方銀行の現状と今後について考えていきましょう。
今回取り上げるのは千葉銀行です。地方銀行はやはり地域の経済状況に左右されるので、まずは千葉銀行が地盤とする千葉県の状況から見ていきます。
千葉県は人口規模は全国6位で、県民所得も全国6位、県内総生産も全国7位となっていて経済規模は大きい県です。
そして人口に関しては転入超過が続いている数少ない県の1つです。人口、世帯数ともに右肩上がりで成長しています。
そういった市場の成長もあり、千葉銀行の預金額、貸出金額も長期的にも増加が続いています。また、千葉銀行は、県内で預金では27.2%、貸出金では40.7%を占めて大きなシェアを獲得している第一地銀となっています。
ということで初回の今回は、地銀の中でも、経済規模も大きな県で展開している大手がどうなのかを見ていきます。
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