解約数は減少傾向にあるが、0円ユーザーに対する7月、8月のキャッシュバック、9月、10月のポイントバックが終了する時点で、もう一度解約が増える可能性はある。三木谷氏も「一定の離脱があるかもしれない」と予想しているが、収益は改善されていくと見ている。
0円ユーザーがいなくなったことで、メイン回線としての利用やデータ使用量の多いユーザーの比率が増加してARPUが上昇している。依然としてモバイル事業は赤字ではあるものの、営業利益赤字は前四半期がピークで、今四半期の赤字幅は前四半期より約110億円改善している。
また、自社エリアを広げることによって、KDDIのネットワークを借りていることで支払っているローミング費用が減少する。サービス開始当初はデータ使用量の約78%がローミングだったが、現在は7〜6%に減っているという。ローミング費用について三木谷氏は度々負担の大きさをこぼしていた。
メイン回線としてのユーザー比率が8.3ポイント、20Gバイト以上利用するユーザー比率が5.7ポイント増加
営業利益のマイナスは前四半期がピークで、今四半期から改善に向かう
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