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上場企業の中計から読み解く下期のビジネスキーワード 食料品「サステナビリティ」、銀行「地域社会」注目すべき3つの分野(3/5 ページ)

» 2022年10月04日 05時00分 公開
[増田忠英ITmedia]

投資家がサステナビリティを重視するように

 2つ目はサステナビリティ関連だ。SDGsやESGなどの関連ワードは数年前から一般化しつつあったが、企業方針として開示資料への記載は、21年以降急増しているという。

 「投資家がサステナビリティを重視するようになり、経営においてもSDGsやESGを無視できなくなっていることの表れと言えます」

photo CCReB GATEWAYのデータを元に作成

 3つ目に上げられるのがIT関連だ。

 「今年は『メタバース』や『NFT』がホットワードになっています。2、3年前にホットワードだった『AI』や『IoT』は減少しており、むしろそれらを用いた具体的な製品やサービスに変わってきています。メタバースやNFTも、その技術をどう活用していくのか、今後の展開が注目されます」

photo CCReB GATEWAYのデータを元に作成

 そして4つ目に働き方・人材関連を上げる。

 「働き方・人材に関するワードが出現する割合自体はここ10年ぐらい、ほとんど変わっていません。その中で、最近は『ウェルビーイング』や『ダイバーシティ&インクルージョン』『デジタル人材』などのワードが上昇しており、働き方改革などの大きな枠組みから、個別事象にシフトしているように感じます」

photo CCReB GATEWAYのデータを元に作成

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