ここまで、主に22年前半のホットワードを中心に見てきた。後半はどのようなワードに注目するとよいだろうか。宮寺氏は3つの分野を挙げている。
「まず、ウクライナ情勢が長引く中で、サプライチェーンの混乱や価格高騰に対してどのような具体策が出てくるかが注目されます。円安を背景に日本の労働力が比較的安価になっていることもあり、製造拠点の国内回帰の動きが強まるかどうかに着目しています」
2つ目に挙げるのが、企業と社員の関係性に関連したワードだ。
「コロナ禍を通じて働き方が大きく変わる中で増えてきたウェルビーイングや、変化のスピードが加速する中で出てきたリスキリングなど、昨年ぐらいからいくつかのホットワードが登場しています。人材不足の状況下で、今後どのような施策が企業の成長にとってプラスになるのかが注目されます」
そして3つ目はIT関連の新技術だ。
「昨年登場したメタバースやNFTなどがさらに浸透するのか、それとも別の新たな仕組みが登場するのか、引き続き要注目だと思います」
CCReB GATEWAYのワードクラウドを見ると、つい大きなワードばかりに注目しがちだが、その周辺の小さなワードの中に、次のトレンドが潜んでいる可能性があると宮寺氏は言う。今後のトレンドを知りたい場合には、小さなワードも含めてチェックが必要だ。
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