脱炭素社会を支える大事な職業「ラインマン」 どんな仕事か知っている人の割合は?(2/2 ページ)

» 2022年10月26日 09時54分 公開
[サトウナナミITmedia]
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 ラインマンを知っていると回答した人を対象に、22年1月に岸田首相が脱炭素の実現に向けたクリーンエネルギー戦略の策定を巡って再生可能エネルギーの普及のため、次世代送電網を増強することを関係省庁に指示したことにより、ラインマンの需要が高まっていることを知っているか聞いたところ、7割強が「知っている」(76.3%)と回答。ラインマンを認知している人の半数以上が、政府による送電網増強でのラインマンの需要について理解していることが分かった。

photo ラインマンの需要が高まりを知っているか(ETSホールディングス調べ)

 ラインマンへのイメージを聞いたところ、前回と同様「生活を支える必要不可欠な仕事」(50.8%)と回答した人が最も多く、半数を占めた。前回のデータと比べると「高いところに登って作業をする仕事」(49.0%)が3.3%増え、「厳しい環境下で働く仕事」(39.5%)が5.1%増えた。また、「若手が活躍できそうな仕事」(8.3%)は1割未満と、前回より3.0%減る結果に。業界の高齢化のイメージが進んでいることが分かった。

photo ラインマンにどのようなイメージを持っているか(ETSホールディングス調べ)

 送電工事に関わる人材が不足していることについて知っているか聞いたところ、「知っている」(25.6%)と回答したのは2割強となった。前回の21.3%から4.3%増えたものの、生活に欠かせない電気を届ける仕事であるラインマンの人材不足について、認知していない人が多数いることがうかがえる結果となった。

photo 送電線工事に携わる人材が不足していることを知っているか(ETSホールディングス調べ)

 調査は9月7〜8日の間に、全国の20〜50代の男女864人を対象にインターネットで実施した。

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