――ブルーシーフードガイドを広めているサプライヤーもいらっしゃるようですね?
機内食大手のティエフケー(千葉県成田市)さんは、取引業者さんにプレゼンをするという形態でブルーシーフードを提案してくれています。100社以上にプレゼンしたとか。航空会社の機内食も手掛けていらっしゃるので、効果としては非常に大きいのです。それ以外にも私たちが知らないところで百貨店のお中元になっていたりするケースもあります。
――ティエフケー自体にも知見がたまりますし、広まるきっかけになりそうですね。
まさに波及効果ですね。ちょうど21年くらいから始まりました。
――調理する側としては、ブルーシーフードを使うのは魚種を制限されるわけなので、やりにくいということはないのですか?
確かに食材を制限されるので、ブルーシーフード100%で料理をするのは小売業者や飲食業者としては難しいと言われます。実際に100%でやってくださった方もいますが、なかなか難しいということでした。
ですので、あくまでも努力目標なのです。例えば月に何品種といったように目標を設定して推進するのが無理のない取り入れ方だと私たちも思っています。最初からストイックに100%にしなくてもいいんじゃないかと経験上、感じていますね。
――寿司店では銀座久兵衞がブルーシーフードを出しているとか?
銀座久兵衞さんは今田洋輔社長がブルーシーフードを非常に意識してくださっていて、弊社のPVにも出演してくださっています。寿司店で最初のパートナーになってくださったのが銀座久兵衞さんでした。
その他にも松乃鮨さんは、「サステナブル鮨」の出張握り(ニューヨーク・横浜・他)を開催したり、「ブルーシーフード鮨BOX」を作ってくださったりして、食べるだけでSDGsを実践できるようにしてくれました。
――シェラトン都ホテルは、ブルーシーフードとビール一杯をセットにしたキャンペーンを展開しましたね。私も食べてみましたが、シェフからブルーシーフードへの真摯な姿勢を感じました。味も一流でしたね。
他の都ホテル各社さんも、それぞれでキャンペーンをしてくださいました。
――ブルーシーフードの食材を使って料理することは、飲食企業にとっては気軽にSDGsに取り組める手段の一つになりそうですねね。
顧客との接点を持つ企業さんが、ブルーシーフードガイドを訴えてくださるのは影響力があり、非常にありがたいことです。
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